【冬の星座】冬の天体観測がさらに楽しくなる! オリオン座の神話と知識
2026年01月07日12時05分

「肌寒い季節って星がきれい」と思ったことはないでしょうか。その通り、冬は天体観測にはぴったりの季節。
今回の記事では、天体観測について、そして、冬の夜空でひときわ輝くオリオン座の神話やこの星座を形づくる星のことを詳しく説明していきます。
この記事を読めば、冬の天体観測がもっともっと楽しくなること間違いなしです!
天体観測をするなら冬がベスト!
夏と比べると、星空の輝きが格段に美しく、天体観測にベストな季節である冬。では、なぜ、冬が天体観測をするのにベストな時期なのでしょうか?
理由① 空気が乾燥しており、大気の透明度が高い
夏場は、ジメジメした湿気によって、大気はかすみ、透明度は下がります。一方で、冬場は大気が乾燥しているため透明度が高く、星空をきれいに見ることができます。
理由② 冬の夜空は1等星の数が多い
そもそも、冬の夜空には明るい1等星がたくさんあり、目印となる星がたくさんあり、星の発見が簡単です。
理由③ 星の”瞬き(またたき)”をより実感できる
星の瞬きとは、星の光が大気圏を通過するときに、空気の密度の違いによる揺らぎにより生じるもの。
肉眼で観察するだけでも、星が明るくなったり暗くなったり、チカチカしているように見える現象です。
気温や湿度が低く、風が強いなどの条件が整った冬の空では、星の”瞬き”をより実感できます。
天体観測の基本知識
天体観測の基本知識を覚えて、もっと星空を楽しめるようになろう!
✨星の明るさ✨
星の明るさは、等級と呼ばれる数値であらわし、等級によって1等星、2等星…と呼ばれます。数値が大きいほど暗く見える星です。
✨星の1日の動き✨
北の空の星は、北極星を中心に反時計回りに1日1回転するように動きます。南の空の星は、東から西へ時計回りに大きく円をえがくように動きます。
✨夜空のものさし✨
夜空に見える星のおおよその高さや、星どうしの距離がわかると、天体観測に便利です。星どうしの距離は、角度を使ってあらわします。角度を測るために、自分の手や指、うでなどが目安として使えるので、使いかたを覚えておくとよいでしょう。

オリオン座を手がかりに冬の大三角を見つけよう
オリオン座は明るく輝く星により形作られていることから、とっても見つけやすい星座です。冬に空を見上げて、「オリオン座はすぐに発見できた! 」と言う方も多いのではないでしょうか。
こうした理由から、オリオン座は冬の天体観測の基準になる星座といわれています。
下記のイラストと冬の夜空のベテルギウスを照らし合わせて見てください。そうすれば、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンも見つかり、線で結ぶと正三角形に近い形になります。これが冬の大三角です。

冬の大三角
上記のような理由で、天体観測するならベストな冬の夜空。そんな、冬の夜空でひときわ輝くのが、あの有名な「オリオン座」。いったい、どんな星座なのでしょうか?
オリオン座
巨人の狩人オリオンの姿をえがいたオリオン座は、すべての星座の中でも最も形が整っている星座だといわれています。縦長の四角形の星の並びの中央に、ななめ一列に3つ星がかがやきます。3つ星は巨人オリオンの腰にあたります。
~豆知識💡~
オリオン大星雲(M42 )
ななめ一列に輝く3つの星の下に、よく見ると赤くぼんやり輝いているものが見えます。この付近には「オリオン大星雲」 とよばれる、つばさを広げた鳥のような形をしたガス星雲が広がっています。双眼鏡や望遠鏡で見ると、よりはっきりとその美しさを確認できますよ。
オリオン座の神話
狩人オリオンは、月と狩りの女神アルテミスに、狩りのうでを認められ、たびたび狩りのお供に連れていかれていました。オリオンは美男子でもあったため、アルテミスもひそかに恋心をいだいていたのです。
しかし……、つづきは下のまんがをご覧ください。

~豆知識💡~
オリオンは、夏の星座に登場する大サソリにおそわれたことから、サソリが大の苦手です。東の空にさそり座がのぼり始めると同時に、オリオン座が西の空にしずんでいく様子は、まるでオリオンがサソリからにげているように見えます。
ベテルギウスは爆発寸前!?
この星は、冬の大三角の1つ。呼吸をするかのように大きさが増減し、最大の直径は約14億㎞、体積比で太陽の約1000倍もの大きさになります。
多くの星は、その寿命が尽きるとき、どんどん大きくなり超新星爆発といわれる、大爆発を起こして一生を終えると考えられています。
そして、超巨大な星ベテルギウスも、いつか終わりを迎えます。ベテルギウスは、星の一生の末期にさしかかっており、不安定な状態にあると考えられています。
ベテルギウスは地球から約640光年離れています。つまり、今、私たちが見ているベテルギウスは640年前(室町時代)の姿。つまり、すでに爆発している可能性も…。途方もない時間差で、宇宙のスケールの大きさを感じますね。
数万年先の話かもしれませんが、将来、冬の大三角の一部がなくなるのは確実なようでなんだか寂しいですね。
~豆知識💡~
もちろん、ベテルギウスだけでなく、太陽もいつか寿命を迎えます。その時はどんどん大きくなり木星付近にまで達すると言われています。現在、太陽は45億歳で、あと50億年は生きるだろうと考えられていますが、太陽の終焉時には地球も飲み込まれることに…。
ベテルギウスが爆発したら地球はどうなる?
ベテルギウスが超新星爆発を起こしても、距離が遠すぎて地球にはほとんど影響はないと考えられています。
見かけの変化としては、昼間でも明るく輝く星が確認されるようになります。
有害な宇宙線の影響も考えられますが生命への深刻な被害はないと考えられています。
もしも、地球がベテルギウスから数光年以内にあったとしたら、強烈なガンマ線によって生命にとって過酷な環境がもたらされていたでしょう。

いかがでしたでしょうか? この記事で、宇宙のスケールの大きさや星座や星へのロマンを少しでも感じていただけると嬉しいです。
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