【プロ監修】小学生のための簡単片づけ術|お部屋スッキリで毎日がもっと楽しく!
2025年05月02日16時00分
「お部屋を片づけなさい!」とおうちの人に言われても、どうやって片づけたらいいかわからない……。
そんな小学生のみんなへ! 今回は、誰でも簡単にできる片づけのコツを紹介します。
片づけができるようになると、お部屋がスッキリするだけでなく、勉強や遊びにも集中できるようになりますよ。
片づけの法則「全だわし」や、家族みんなで楽しくそうじをするコツ、さらに片づけが楽しくなる本まで、わかりやすく解説します。この記事を読めば、「片づけって意外と楽しい!」と思えるはず。さあ、一緒に片づけにチャレンジしてみましょう!
片づけが苦手でも大丈夫! 小学生でもできる片づけのコツ
出典:『5分でわかる片づけ術』(Gakken)
片づけが苦手な人も心配しなくて大丈夫。コツさえつかめば、小学生でも簡単に片づけられるようになります。ポイントは、「無理なく続けられる方法を知ること」です。
まず、片づけは「一気に全部やろう!」とすると大変に感じます。だからこそ、少しずつでもできるように、簡単なルールをつくるのが大切です。たとえば、「毎日5分だけ片づける」「使ったら元の場所に戻す」といったシンプルなルールを決めるだけでも、片づけやすくなります◎
片づけをするメリット|どうして片づけしなきゃいけないの?
出典:『5分でわかる片づけ術』(Gakken)
「片づけって面倒くさい……」と思ってしまうそこのあなた!
片づけをするといいことって実はたくさんあることを知っていますか? ここではその一部を紹介します。
① お部屋が広くなって気持ちいい!
物がたくさんあると、お部屋がごちゃごちゃして落ち着かなくなります。でも、スッキリ片づけると広々して気分も良くなります。お友だちを呼んだときも、「キレイなお部屋だね!」と言われるかもしれませんね。
② 物をすぐに見つけられる!
「お気に入りのおもちゃが見つからない!」なんてことはありませんか? 片づけをしておけば、どこに何があるのかすぐにわかるので、探し物をする時間が減ります◎
③ 勉強や遊びに集中できる!
机の上が散らかっていると、勉強に集中しにくくなります。でも、きれいに片づいた机なら気持ちがスッキリして、勉強がはかどります。
④ お金の節約になる!
お部屋が散らかっていると、使いたい物がなかなか見つからなくて、同じ物を二つ買ってしまうなんてことも……。でも、お部屋がきれいに片づいていたら、物のある・なしや数がわかっているからムダな物を買わなくなります。
片づけにはこんなにたくさんのメリットがあります。次は、「どうやって片づければいいの?」という疑問に答えるために、簡単な片づけのステップを紹介します!
片づけの法則「全だわし」~0+3ステップでお部屋スッキリ~

出典:『5分でわかる片づけ術』(Gakken)
皆さん、そもそも「片づけ」という言葉の正しい意味をちゃんと答えられますか?
「片づけ」とはいる物といらない物に分けて、さらに、いる物に置き場所(物の住所)を決めてしまうことです。いる物といらない物に分ける「整理」や整えて並べる「整とん」とは少し意味も違うんですよ!
片づけの意味もわかったところで、さっそく片づけの方法に移っていきましょう。
「片づけたいけど、どこから始めたらいいのかわからない!」という人におすすめなのが、「全だわし」という片づけの法則です。この方法なら、どんなに散らかった部屋でもスッキリ片づけることができます。
これから、「全だわし」の具体的なやり方を4つのステップに分けて説明します。簡単な方法なので、ぜひ試してみてください。
ステップ0:片づけのルールを決めよう!
片づけを始める前に、まずは「どんなルールで片づけるか」を決めましょう。ルールを決めると、途中で迷わずに片づけができるようになります。
① 仕分けルールを作る
「必要な物は何?」「どれくらいの数が必要?」
いる物といらない物に分ける前に何がどこで必要なのか考えてみよう!
例えば:えんぴつは?
→いる or いらない
→いる!
→何本必要?
→6時間授業だから6本くらい?
→【仕分けルール】芯が折れちゃうこともあるし、7本以上はストック品としてしまっておこう!
② 物の住所(=置き場所)を決める!
「これは机にあったほうが便利」「逆にあれは玄関にあったほうが出かけるとき忘れないな」
こんな風に物を使いたい目的別にどこに置いておくか決めておきましょう! そうすることで「これ、どこにしまおう……。」と悩んでしまうことがなくなり、スムーズに片づけることができますよ!
また、使う頻度も重要な仕分けポイント! よく使う物は出しやすいところに、あまり使わない物は上のほうや奥のほうにしまっておきましょう。
③ 使った物はすぐ片す!
「ちょい置き」はNG。
外から帰ってきて、つかれているとついつい床や机に物を置きっぱなしにしてしまいがち……。でも、この「ちょい置き」をしてしまうと、そこに物がある状態が当たり前になってしまって、どんどん物が散らかっていってしまいます。つかれていたとしても、後の自分のためにも「ちょい置き」するのは絶対にやめましょう。
ルールを決めたら、いよいよ片づけを始めましょう! 次のステップでは、「まずは全部出してみる」方法を紹介します。
ステップ1:まずは全部出してみよう
片づけをするときに大切なのは、「とりあえず全部出してみること」
なぜなら、物がバラバラの状態で整理しようとすると、「何がどれくらいあるのか」がわからず、スムーズに片づけられないからです。
① 片づける場所を決めたら、一度そこにある物を全部出そう!
たとえば、机の引き出しを片づけるなら、まずは中に入っている物を全部出してみます。クローゼットを片づけるなら、服を全部出して一か所に集めます。
出した後は、入れ物の中をきれいにふくのも忘れずに。
※注意:全部出すのは一か所だけ! 机の上も、クローゼットも、引き出しの中身も全部出してしまったら何から手をつけていいのかわからなくなってしまいます。まずはココ!とせまいエリアを決めてから全部出しをやってみてくださいね。
ステップ2:物を種類ごとに分ける
全部出していらない物を整理したら、次は「物を3つに分ける」作業をしましょう。これをやることで、片づけがぐっとラクになります!
① 必要な物
ふだんから使っている物や生活でないと困る物、思い出がつまっている物や趣味の物、などなど……自分にとって必要だと感じる物はなにか考えてみましょう!
② 保留品
いるかいらないか、迷う物は無理に捨てる必要はありません。後で捨てなければよかったと後悔してしまうこともあるので、迷ったらとりあえず「保留品」として別で分けておきましょう!
③ いらない物
もう使っていない物やボロボロになってしまって使えない物など①や②以外の物はいらない物として、きっぱりさよならしましょう。
これで、どの物が大事で、どの物が必要で、どの物が不要なのかがはっきりします。次はいよいよ「しまう」のステップに進みます。
ステップ3:物をしまう場所を決める
最後のステップは、物をきちんとしまうことです。ここでは、収納のコツを紹介します!
① 「定位置」を決める
片づけのポイントは、「どこに何をしまうか」を決めることです。たとえば、
• 文房具はペン立てにまとめる
• 本は本棚に立てて並べる
• ゲームは専用の箱に入れる
など、ルールを決めておくと、散らかりにくくなりますよ。
② よく使う物は「ゴールデンゾーン」にしまおう!
出典:『5分でわかる片づけ術』(Gakken)
【物をしまう場所】
一番よく使う物:腰~肩までの高さ ☆ゴールデンゾーン☆
次によく使う物:肩~上(背伸びして届くくらい)の高さ
まあまあ使う物:腰~下(しゃがむくらい)の高さ
あまり使わない物:ふみ台が必要なくらい高いところ
【引き出しの中にしまう場所】
一番よく使う物:手前 ☆ゴールデンゾーン☆
まあまあ使う物:奥
あまり使わない物:パッと見て見えない場所(物の下など)
③ 片づけやすい収納を工夫する
• ラベルをつける → 箱や引き出しに「おもちゃ」「文房具」と書いておくと、片づけがラクに!
• 小分けのケースを使う → 小さい物は、仕切りのあるケースを使うとわかりやすくなる
これで「全だわし」片づけの完成です。0~3のステップを順番にこなせば、お部屋がスッキリして気持ちよくなるはずですよ。
片づけができたら「そうじ」もしよう!
片づけの後にもう一仕事。次は「そうじ」をしましょう!
片づけをする前は隠れていた場所には思っているより、ほこりやゴミがたまりがちです。最後まで気持ちよく過ごすためにほこりをはいたり、床をふいたりしてお部屋をきれいにしましょう!
家のそうじは家族みんなで♪
トイレ、お風呂、キッチンなど、自分の部屋以外の家族みんなで使う共用スペースの片づけをお母さんやお父さんにまかせっきりにしていないですか?
でも、共用スペースは家族みんなで使う場所。みんなで使う場所はみんなできれいにしましょう!
① 役割分担をしよう!
「部屋のそうじは私」「リビングはお母さん」など、みんなで役割を決めるとスムーズです。
② そうじのルールを決める
• ゴミは毎日捨てる
• 床に物を置かない
• 週に1回はそうじ機をかける
こんなルールをつくると、おうち全体がキレイになりますよ。
③ 楽しくそうじする工夫を!
• 音楽をかけながらやる
• そうじが終わったらおやつタイム
そうじをゲームのように楽しむと、習慣になりやすいです。キレイなお部屋を保つために、みんなで頑張ってみましょう!
片づけのモヤモヤを解決する本『5分でわかる片づけ術』を読んでみよう!
「片づけなさい!」と何度も言われて困っている小学生のみなさん、そしてその保護者のみなさんに、片づけの悩みを解決し、一生使えるスキルを身につけるための本『5分でわかる片づけ術』をご紹介します。
この本は、片づけが苦手な人でも楽しく学べる内容となっており、家族みんなで取り組める工夫が満載です。
どんな本なの? 内容をざっくり紹介
1. 結論が先にわかる構成
本書は、各章の冒頭に結論が示されており、読み始めてすぐに重要なポイントを理解できるようになっています。これにより、長い説明を読むのが苦手な人でもスムーズに内容を把握できます!
2. マンガとイラストで楽しく学べる
片づけが苦手な猫のキャラクター「みけ」と、その双子の弟で片づけ上手な「クッキー」が登場するマンガ仕立てのストーリーで、楽しく片づけのコツを学べます。ギャグ満載の内容で、思わず笑ってしまう場面も……。
3. 具体的なアドバイスが満載
机の引き出しの整理や洋服の収納方法、トイレのそうじの仕方、さらには収納グッズの作り方まで、具体的で実践的なアドバイスが豊富に掲載されています。何日目にどの場所を片づけるかといったスケジュール例もあり、計画的に進められます◎
『5分でわかる片づけ術』は、片づけの基本を楽しく学べるだけでなく、実生活で役立つ具体的な方法が詰まった一冊です。片づけに悩んでいる小学生や、その保護者の方々にぜひ手に取っていただきたい本です!
『5分でわかる片づけ術』についてもっと知りたい方はこちらの記事もチェック!
もう「片づけなさい」と言わせない…! 「片付け術」は一生使えるスキル!
この本が片づけに役立つ理由 — 監修の先生のお話

左:阿部川キネコ先生、右:南美佳先生 出典:『5分でわかる片づけ術』(Gakken)
『5分でわかる片づけ術』がただの片づけ本と違うのは、実践的なアドバイスが満載だから。その理由のひとつが、整理収納アドバイザーの南美佳先生と、マンガ家であり整理収納アドバイザーの阿部川キネコ先生による監修です。二人の専門家が、子どもが無理なく片づけできる工夫をたくさん教えてくれています。
南先生は、「片づけはその子の個性が表れるもの」と言っています。つまり、親が決めたやり方を押しつけるのではなく、子ども自身が納得できる片づけ方を見つけることが大事なんです。たとえば、片づけのルールを「物をしまう場所」ではなく「時間」を決めることで、ゲームやスマホの管理にも応用できると提案しています。
一方、阿部川先生は「片づけは頭を使う作業」と話しています。どこに何を置いたら使いやすいかを考えるのは、勉強にも通じるスキルなんですね。また、子どもに片づけをさせるときは、親が直接言うよりも第三者(先生や専門家)のアドバイスのほうがスムーズに受け入れやすいとも言っています。確かに、親に言われると反発する子でも、他の大人から言われると素直に聞くことってありますよね。
この本は、子どもだけでなく、大人にも「片づけの本質」を教えてくれる一冊。読めばきっと、片づけに対する考え方が変わるはずです!
まとめ:お部屋スッキリで毎日がもっと楽しく!
この記事では、小学生でも簡単にできる片づけの方法を紹介しました。片づけのコツは「無理なく続けられる仕組みを作ること」。特に、「全だわし」の法則を使えば、「全部出す」「分ける」「しまう」の3ステップで効率よく片づけられます。
また、片づけが終わったらそうじも習慣にすると、キレイな状態をキープしやすくなります。そして、片づけをもっとラクにするためにおすすめなのが、『5分でわかる片づけ術』。専門家が監修したこの本には、子どもが楽しく片づけられるヒントが満載です。
片づけは、ただ部屋をキレイにするだけでなく、自分で考え、工夫する力も育みます。ぜひ、今日から少しずつ片づけにチャレンジしてみてください!
この記事で参考にした書籍:
『5分でわかる片づけ術』南美佳(監修) 阿部川キネコ(監修・マンガ) はっとりみどり(キャラクター原案) 上條正義(監修) 菅原徹(監修)/定価990円/Gakken刊