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【まんがでわかりやすく】なぜ?クマ被害増加の理由を徹底解説

【まんがでわかりやすく】なぜ?クマ被害増加の理由を徹底解説

2025年11月20日15時51分

こんにちは、2025年になり、すみかである山林からはなれ、街中に出てきてしまうクマ、アーバンベア(都市のクマ)による被害が拡大し、ニュースでもたくさんの事件が取り上げられるようになりました。この記事では、どうしてクマによる事件が多発してしまっているのか、クマと人間が共存するためにはどうしたらよいのかについてお話したいと思います。

多発するアーバンベア事件実例

本来山林にいるはずのクマが、街中に出てきて、さわぎになる事件がたびたび起こっています。秋田県内ではクマによる人身被害が相次いでいることを受け、陸上自衛隊の支援も開始されました。深刻な被害に、国まで動き出す状況に…。

スーパーに立てこもり従業員がケガ

2024年11月30日。秋田県秋田市のスーパーにクマが侵入。男性従業員が頭をかまれ、ケガをしました。

クマは店の食品をあらしつつ、店にいすわりまいたが、12月2日に捕獲されました。

このような事件が各地で多発…。

アーバンベアはなぜ現れる?

なぜ、クマは本来のすみかを離れて都市にやってくるのか。その理由は主に4つあります。

開発やスギの植林のためすみかが減少

かつて日本には、どんぐりや果実の実る広葉樹林がたくさんありました。ところが、20世紀中ごろから、山林を切り開き、住宅地やゴルフ場などが、次つぎと造られました。

また、住宅建築のため、軽くて柔らかく、使いやすい木材となるスギが大量に植えられました。ところがスギには食べられる実はつかず、虫も来ません。

その結果、クマのすみかが減ってしまうことに…。

 

気候変動によるどんぐり不足

どんぐりが実る広葉樹林が減った上に、長い猛暑や豪雨などの気温変動のため、どんぐりが不作な年が増えています。

クマがおなかをすかせてさまよっているうちに、都市部へ出てきてしまうことも少なくありません。

 

山林の手入れ不足

古来日本人は、里山の木を切って、燃料にしたり道具を作ったりしていました。そして切った後は、植樹を行っていました。

そのため、常に人の手の入ったエリアがあり、野生動物が自分たちのなわばりを区別できていました。しかし近年里山の活用が減り、クマ画では境界ではないと気がつくことができず、クマがいきなり民家近くまで現れることも…。

 

不用意な人によるゴミや食べ残しの不始末

ゴミを放置したり、キャンプ場を散らかしたままにしたりする人がいます。これは、クマを人の社会に近づける行いです。また、野生動物にえづけなどをする人もいます。

野生動物は大事な自然の一部ですが、同時に危険なものです。人間とは、きっちりすみ分けなければいけません。

 

クマと人間が共存するためには?

クマと人間がお互いに幸せに共存するには、今の問題から目をそらさずにより良い未来に向けて考え続けることが必要です。具体的に3つの項目ごとに考えてみてください。

自然をどう守る?

自然をこわすのが人間なら、守り、よみがえらせるのも人間です。どうすべきか、ひとりひとり考えてみましょう。

動物とどう共存する?

人間の暮らしも、野生動物の生活も守らなければなりません。共存の仕方をみんなで話し合ってみましょう。

ペットと野生動物

イヌやネコのような人間に飼いならされた動物と野生生物は、まったくちがいます。野生動物との適切な関わりとはどんなものか考えてみましょう。

さいごに

深刻なクマ被害が続く現在、その背景を知り、その上で自分はどう考えるのかが重要になってきます。

それは、クマ被害に限らずどんなニュースを見る上でも必要なこと。そうは言っても、難しいニュースの内容の裏側まで知るのは難しい。

そんな方におすすめなのが、Gakkenの『まんがでよくわかる! ニュースのことば』

子どもがニュースの言葉を知るメリット

・受験に役立つ

・ニュースのことばの裏にある事情や事実関係を知ることができる

・未来について考えるきっかけになる

ニュースのことばをを聞くだけでなく、理解し考えて私たち自身でより良い未来を作っていきましょー!